バレーボール、女子は那覇商2連覇、男子は泊 限られた練習時間も互いに高め合い <県高校定時制夏季大会>


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 沖縄県高校定時制通信制夏季体育大会が10日、県内各地で行われた。バレーボールの女子は、那覇商が泊(午前・夜間)を下して2連覇を達成。男子は泊(午前・夜間)が認定優勝した。


サービスエースを決めるなどして試合の流れをつくった那覇商の山田李柚=10日、那覇市の那覇商業高校(名波一樹撮影)

 那覇商がストレートで泊(午前・夜間)を下し、2連覇を達成した。第1セット序盤でリードを許すも、レフト山田李柚のサービスエースなどで相手の守備を崩し、9連続得点で逆転。そのままの勢いで第2セットも奪取し、全国への切符をつかみ取った。

 昨年は全国で8強入りした。優勝メンバーに加え、競技経験者の1年生が加入してチームは力を付けてきた。平日の練習時間は放課後の40分間だ。働きながら通う選手もおり、週3回程度の限られた時間の中で互いに高め合ってきた。

 迎えた今大会はエースが欠場し、山田やライトの安里梓由梨が攻撃の要となった。サーブで流れを変えた山田は「うれしかった」と笑顔を見せた。第2セット前半はリードし続けたが、相手も粘りを見せる。ミスで点を奪取されても、安里は「大丈夫だよ」と場を和ませ続けた。同点まで詰められるも、最後まで逆転を許さず逃げ切った。優勝を決め、安里は「やっててよかった」と笑みを浮かべた。

 與那嶺春男監督は「それぞれ個人の目標も達成し、バレーも楽しんでくれた」と選手らをねぎらう。主将でセッターの鈴木愛羅は「安定してトスを上げたい」と改善点を振り返り、全国へ向けては「ベスト4を目指す」と意気込んだ。

(名波一樹)