「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ」初代グランプリにロワジールの當山さん 料理人歴19年「妥協せずに作る」


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「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2023」でグランプリに選ばれた當山翔太さん(中央)、準グランプリの久手堅遼さん(左)と川下圭介さん=11日、那覇市久米の沖縄調理師専門学校

 沖縄県調理師会(照屋寛幸会長)は、和食・洋食・中華・琉球料理のジャンルを問わないコンテスト「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2023」の決勝を11日、那覇市の沖縄調理師専門学校で開催した。初代グランプリに當山翔太さん(ロワジールホテル那覇)が選ばれた。

 コンテストは経験10年以上の料理人を対象に、ジャンルを超えて技術を高め合い、観光立県沖縄の未来を担う人材育成と食文化発展を目的に初開催。40人のエントリーから書類審査を経て、2次予選、準決勝を勝ち進んだ3人が決勝に臨んだ。

グランプリに選ばれた當山翔太さんの決勝料理

 決勝のテーマ食材は県産のマグロと和牛、紅芋。中華料理を専門とする當山さんは前菜「マグロ3段仕立て」、和牛「クリスピービーフ」、甘味「紅芋の可能性」の3品で、審査員の高評価を得た。準グランプリは久手堅遼さん(旬菜香房旬香)、川下圭介さん(カーヌスバザマミ)だった。

 料理人歴19年の當山さんは「妥協せずに作ることを心がけた。これからも交流を通して新しい料理に挑戦していきたい」と喜びを語った。

 審査委員長の早野充氏は「世界からの観光客をもてなす料理を今後も作っていってほしい」と講評を述べた。
 (座波幸代)