FC琉球が連勝、中野が逆転弾 長野に2-1、13位に浮上 一丸守備で終盤の猛攻防ぐ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 明治安田J3第13節第2日の11日、FC琉球は長野UスタジアムでAC長野パルセイロと対戦し2―1で逆転勝ちし、2連勝とした。通算成績は5勝6敗2分け。勝ち点を17へ伸ばして13位に浮上。前半14分に先制点を奪われたが、44分にケルヴィンがPKを獲得し、野田隆之介が決めて同点で折り返した。後半24分に中野克哉が中央のこぼれ球に素早く反応し、ドリブルから左足で逆転ゴールを決めた。終盤に猛攻を受けたが逃げ切った。次戦は18日、東大阪市花園ラグビー場でFC大阪と対戦する。

 琉球は先制されても粘りの守備で追加点を許さず、巻き返して逆転勝ちした。

 前半14分、DFのマークの甘さを突かれ、右クロスからボールをねじ込まれ失点した。白井陽斗や中野克哉が積極的にゴールを狙うも得点に届かなかったが、44分にケルヴィンがペナルティーエリア内で倒されPKに。これを野田隆之介が落ち着いて蹴り込んで同点に戻した。

 後半、両者がせめぎ合う中で決勝点をたたきこんだのは、軽快なドリブルを見せていた中野克哉だった。ゴール前へのクロスを相手がクリアし、それに素早く反応。器用に相手DFをくぐり抜け、他の選手に囲まれる前に左足でゴールを射抜いた。「相手よりも速くセカンドボールを奪えた。大きな勝利」と喜んだ。守備について「統一されつつある。もっと質を高め、決まり事も増やさないといけないが、今はポジティブな要素が多い」と強調した。

 最終盤は猛攻を受けたが、一丸の守備でゴールを許さなかった。2連勝を復調の材料にできるか、今後のチームの動向にも注目が集まる。
 (大城三太)