沖縄SV、枚方とドロー 秋本、均衡を破る1発 後半投入で流れ変える


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄SV―FCティアモ枚方 後半、先制のシュートを決め、笑顔でベンチに駆け寄る沖縄SVの秋本和希(中央)=11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFCティアモ枚方(大阪)と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は2勝6敗2分けで勝ち点8の14位。

 前半は互いにゴール前へ迫ったが、チャンスを生かせず無得点で折り返した。後半3分に秋本和希が先制ゴールを決めたが、終盤になるにつれて猛攻を受けた。終了間際に得点を決められてドローに終わった。

 次戦は18日、三重県のLA・PITA東員スタジアムでヴィアティン三重と対戦する。

 終了間際の失点でドローに終わった沖縄SVだが、試合をこなすごとに組織プレーが形になりつつある。

 前半はボールへの執念をむき出しに体をぶつけてくる枚方に押される展開が続いた。攻めに転じようとする場面では、前線に選手4~5人が横並びになってしまい、ボールを保持するDF陣が戸惑うことがあった。中盤のつなぎ役のスペースがぽっかり空いた状態となり、前線にロングボールを蹴り込むか、プレスを受けてGKまで下げざるを得ない状況に陥った。

 後半投入の秋本和希がその流れを断ち切った。久々のゴールで先制点を奪うとともに、左サイドで巧みなパス回しの軸となった。高原直泰のアーリークロスが相手に当たってこぼれ、中央にいた秋本が低く抑えたシュートで均衡を破る1発をたたきこんだ。秋本は「前半、ベンチから見て、選手のポジショニングが良くないと思っていた。そこを修正すれば相手をうまくいなせると思った」と言葉通りにピッチで体現した。

 メンバーを固定せず、組織的な戦略を重視する選手起用が続き、チームはタフネスな集団へと姿を変えつつある。
 (大城三太)


JFL第11節最終日(11日・浜松市都田サッカー場ほか)

沖縄SV(8)
1―10―0,1―1)
ティアモ枚方(15)

面白いチームに

 高原直泰監督(沖縄SV)の話 チームとしてやろうとしていることができて良くなってきている。2~3点目を取るチャンスもあった。負けないことが大事で勝ち点を一つでも積み上げていきたい。新たな課題は出てくるがクリアしていけば面白いチームになる。

点決められず

 二川孝広監督(枚方)の話 立ち上がりはいい入りができ、いいリズムだったが点を決めきれなかった。最後に同点に追い付くことができたのはポジティブに捉えている。後半は早くに失点をしてしまい、勝ちにいくつもりで選手3人を一気に交代した。