沖縄でコロナ増加続く 前週比1.17倍 中高年で市中感染拡大か(6月5日~11日)


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
新型コロナウイルス

 沖縄県は15日、新型コロナウイルス感染症に関する第23週(6月5~11日)の定点報告状況を発表した。定点医療機関54カ所から報告があった患者数は994人で、前週比1・17倍だった。定点当たりの報告数は18・41人、総数(推計値)は4660人だった。

 年代別構成比は、高い順に10代15%、40代11・7%、70代11・4%、30代と80歳以上11・3%など。70代は前週比4・1ポイント増で増加が目立つ。

 県は中高年の市中感染が拡大しているとみて、感染防止対策の徹底を呼びかけている。

 第23週の新規入院者数は16~35人で推移した。最終日の11日時点の入院者数は395人、重症者数は6人だった。

 病床使用率は県全体で48%。圏域別は本島50・3%、宮古26・9%、八重山22・7%だった。県によると、重点医療機関のうち8カ所で救急診療、2カ所で一般診療を制限している。

 保健所別の定点当たり報告数は北部9・8人、中部18人、南部26・14人、那覇市17・33人、宮古11人、八重山13人。北部と宮古は減少し、その他の地域は増加している。

(稲福政俊)