10代の声、反映を 18歳選挙権で高校生座談会


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
18歳選挙権の実施について率直に意見を交わす高校生ら=那覇市天久の琉球新報社

 琉球新報社は16日までに、選挙権年齢の18歳以上への引き下げを前に高校生に政治のイメージや意識について語ってもらおうと、4人の高校生を招いて「18歳選挙権座談会」を那覇市天久の同社で開いた。生徒たちからは、若い有権者が増えることで「シルバー民主主義」と評され高齢者層重視と指摘される現在の政治傾向を変えることができると期待の声が出た一方、「自分一人が投票に行っても意味があるのかとの思いもある」との意見も出て、期待と不安が交錯する高校生の姿が浮かび上がった。18歳選挙権は早ければ来年夏の参議院議員選挙から実施される。

 座談会は14日に開催。首里高2年の又吉宗平君(17)、普天間高3年の本村恵玲奈(えれな)さん(17)、向陽高2年の伊保美悠(みゆ)さん(18)、沖縄尚学高3年のガルサ朗(あきら)君(18)が参加した。
 政策に関連しては「今の政治は上の人だけで勝手に決めているイメージ」「これからの社会を担うのは子どもたちなので子どもを大切にしてほしい」との声が相次いだ。参加者全員が「(投票権を手にしたら)選挙には行く」と話し「(若者の声が)反映されるかどうかではなく、ぜひ反映してほしい」と口をそろえた。