新鋭牛・昇(マチー大城)龍が豪快腹取りで優勝 父の日闘牛大会 沖縄・うるま市石川


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昇(マチー大城)龍(右)が石山聖空宝志みおり(左)を腹取りし、決着した場面=18日、うるま市石川多目的ドーム

 父の日大闘牛大会(石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が18日、うるま市石川多目的ドームで行われた。注目のシーの1番軽量級スペシャルマッチは、新鋭牛 昇(マチー大城)龍が、経験豊富な石山(いしざん)聖空宝志(きらぼし)みおりを持ち味を生かした戦い方で下し、2連勝とした。

 シーの1番は、石山聖空宝志みおりが昇(マチー大城)龍の横っ腹めがけて突っ込む急襲で対戦が開始した。押し込まれた昇(マチー大城)龍は柵際ギリギリで体勢を立て直すと、得意のワリ技を繰り出し、隙をみては腹取りを試みるように反撃にでる。石山聖空宝志みおりも二度三度と昇(マチー大城)龍の猛攻に耐えカケ技で応戦する。しかし、最後は昇(マチー大城)龍が左角を使った強烈なワリ技で石山聖空宝志みおりの顔を跳ね上げると、一瞬で相手の懐に飛び込み豪快に腹取りを決めた。

 封切りスペシャルマッチは、ドラケン☆キラ桜(おう)が荒技牛らしく強烈なワリ技からスタートする。負けじと相模富士嵐も長い角を使ったワリ技、カケ技で対抗する。互いにワリ技の乱打戦、腹取りの応酬と軽量級の醍醐味であるめまぐるしく攻守の入れ替わる、スピードある白熱した展開をみせるが、ドラケン☆キラ桜のすさまじい攻撃力に相模富士嵐が屈し7分30秒で自ら敗走した。
 (平川智之)

【優勝】昇(マチー大城)龍
【ゆかり賞】ドラケン☆キラ桜
【殊勲賞】マルシン荒鷲(あらわし)
【敢闘賞】名遁怒(なとんどー)