「平和のためにできることは?」 沖縄戦「語り部」の大学院生ら、修学旅行生に講話


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平和のために何ができるかを生徒らに問いかける、比嘉夏香さん(手前)と池間ブランドン慎さん(奥)=12日、北谷町の謝苅公民館

 比嘉さんらは北谷高校在学時から、沖縄戦体験者に聞き取りをし、それを各地で講話する語り部活動を行ってきた。

 日根野中の3年生は平和学習のため沖縄に修学旅行に訪れ、アブチラガマなどを回ったという。同日は班ごとに分かれて行動し、比嘉さんらの元には8人が聞き取り調査のため訪れた。

 講話では沖縄のイメージを生徒らに聞いた後、78年前に沖縄で悲惨な戦争があったと説明。沖縄戦体験者の話を紹介し、「皆さんは平和のために何ができますか」と問い掛けた。

 講話を聞いた日根野中3年生の南翔葵(とあ)さん(14)は「命がつながっていることに感謝したい。平和や戦争について考える大切さが分かった。身近な人に伝えていきたい」と話した。池間さんは「違いを認めること、他者を認めること、共感することが平和のために大切なことだ」と呼びかけた。
 (石井恵理菜)