「多くの方と平和を誓う時間をご一緒できた」 玉城知事、戦没者追悼式の4年ぶり通常開催に手応え 岸田首相との面談では沖縄県の「地域外交」説明


この記事を書いた人 琉球新報社
式典後に会見で記者の質問に答える玉城デニー知事=23日午後3時ころ、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂前

 沖縄県の玉城デニー知事は23日の沖縄全戦没者追悼式の終了後、記者団の取材に応じ「戦没者一人一人に今の私たちのような笑顔や暮らしがあったことを思うと、二度と戦争をしてはいけないと多くの人に感じてもらえた式典だったと思う」と述べた。

 岸田文雄首相のあいさつを聞いた感想として「対話による信頼醸成、平和の構築を、さらに一層力強く行ってほしいという気持ちを改めて強くした」と述べた。

 玉城知事は式典前に岸田首相と控室で面談し、県が地域外交に取り組んでいることなどを説明したとして「地域外交は、沖縄の良さを発信していくのに非常に良いのではないかと言ってもらった。われわれの取り組みを理解してもらえた」との認識を示した。

 4年ぶりに一般の参列者を迎えて式典が開催できたことに「大変良かった。多くの方が平和の礎を訪れ、改めて恒久平和を誓う時間をご一緒できた」と話した。