石嶺愛莉が初シングル「水無月の花」 きょう音市場で無料ライブ 「慰霊の日」に平和へ思い込め


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ファーストシングル「水無月の花」をリリースした沖縄民謡歌手の石嶺愛莉=9日、那覇市泉崎の琉球新報社

 民謡歌手の石嶺愛莉が23日の「慰霊の日」に、平和への思いを込め作詞したファーストシングルCD「水無月の花」を発売した。石嶺は「未来のために歌い続け、歌で思いを乗せて伝えたい」と語る。

 22年6月23日に沖縄市のミュージックタウン音市場で開催された沖縄本土復帰50周年慰霊の日特別ライブイベント「UMUI NO WAR―うむいのわ―」に出演し、同曲を初めて歌った。「初めて歌った時の気持ちは今でも忘れられない。この曲をここだけにとどめておきたくない」と、1年がかりで歌詞やアレンジを練り、今回のリリースとなった。

 アレンジとピアノを担当した名嘉太一郎が作曲を手がけ、HoRookies(ホルキーズ)の比嘉舜太朗(ギター)、銘苅正士(和太鼓)、上地エリサ(二胡)も参加している。

 コロナ禍前、石嶺は老人ホームに年に数回訪れ、戦争体験者の世代に歌を届けてきた。石嶺は「自分の中で戦争の話など、いろいろな思いがインプットされていた。言葉にするのは少し苦手だが、歌であれば伝えられる。いろんな人に聞いてもらいたい」と語った。

 価格は税抜き千円。石嶺が専属アーティストとして所属している那覇市牧志の島唄ライブ居酒屋「結歌」の店頭でも販売している。
 (田中芳)


 6月23日午後4時~8時半、沖縄市のミュージックタウン音市場の1階音楽広場で「UMUI NO WAR うむいのわ」が開催される。出演はRude―α(ルードアルファ)、石嶺、奏絵、轟ら7組が出演予定。観覧は無料(先着順)。問い合わせはseeklife.oki@gmail.com