沖縄県中学校総合体育大会の先行競技となる空手道の第26回大会が24日、那覇市の県立武道館で行われた。男子個人形は國吉碧心(具志川)、同組手は大城梁寿(普天間)が優勝した。男子団体形は山内、同組手は嘉手納が頂点に立った。女子個人形は仲本明香里(金城)が栄冠をつかみ、同組手は山根莉子(石垣)が大会3連覇を成し遂げた。女子団体形は金城、同組手は嘉手納が制覇した。
女子個人組手で山根莉子(石垣)が上段突きを3本決め、圧巻の強さで大会初となる3連覇を達成した。試合直後には思わず「よっしゃー」と声を上げ、勝利をかみしめた。
1、2回戦は緊張で体があまり動かなかったというが、その後は体が温まりいつもの調子を取り戻せた。決勝の相手は、前回大会の決勝でも顔を合わせた宮林和(北中城)。
山根は相手の意識を上下に散らそうと、手だけでなく足も積極的に出していった。開始約20秒、ワンツーで上段突きを決め、早々と先制。その後1点を取り返され、さらにコーナーに押し込まれてしまうが、ひるむことなく前に出ていった。持ち味のスピードを生かして反撃の上段突きを二つ決め、優勝を引き寄せた。
昨年度まで与那国中に在籍した。しかし、指導を仰ぐ新崎拳教諭が石垣中転勤となったため、「最後まで一緒に戦いたい」と後を追って自身も転校した。8月は全国大会が控える。「一から技を磨き直し、ベスト8を目指す」と飛躍を誓った。
(砂川博範)