空手 金城が女子団体形を制覇 男子個人形は国吉(具志川)が制す 県中学総体


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 沖縄県中学校総合体育大会の先行競技となる空手道の第26回大会が24日、那覇市の県立武道館で行われた。男子個人形は國吉碧心(具志川)、同組手は大城梁寿(普天間)が優勝した。男子団体形は山内、同組手は嘉手納が頂点に立った。女子個人形は仲本明香里(金城)が栄冠をつかみ、同組手は山根莉子(石垣)が大会3連覇を成し遂げた。女子団体形は金城、同組手は嘉手納が制覇した。


金城が女子団体形制覇 切れと気迫保ち続ける

 女子団体形決勝は金城が相手の剛柔流正武舘に対し、1・52の差をつけ大会を制覇した。技の最後で力が弱まるところがこれまでの課題だったが、今大会ではそれを克服。切れと気迫を保ち続けられた点が優勝へとつながった。

女子団体形 息の合った形を披露する金城

 小学生の頃から組んでいるという3人は自分の動作に集中力を研ぎ澄ますことで、他のメンバーを意識せずとも、自然と連係が取れる段階にまで持ってこられたという。

 「日本一になるためにずっと練習をしてきた」(仲本明香里)。全国の舞台でも3人で頂点をつかみにいく。

(砂川博範)


國吉(具志川)男子個人形V 前屈立ちで「一番の切れ」

男子個人形決勝 気迫ある形を見せる國吉碧心

 國吉碧心(具志川)が男子個人形で大会初優勝を飾った。決勝では1年生の頃からずっと練習し続けているというパープーレンを披露。全体的にきれいにまとめ上げ「内容はほぼ完璧に近い」と手応えを見せた。

 中でも、前屈立ちの時が「一番切れを出せた」。わずか0・32相手を上回る僅差での勝利だが、技術に磨きを掛けてきたため、動きの見せ方には自信があるという。「少しの差で勝てた」とホッとした様子。

 団体形は3位決定戦で負けてしまい、悔しい思いもした。その分、個人形では「全国で1位を取る」と自分に言い聞かせた。

(砂川博範)