沖縄SV、2連敗 武蔵野に0―3 守備不調、失点重ねる サッカーのJFL


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沖縄SV―東京武蔵野ユナイテッドFC 後半、ヘディングで得点を阻止する沖縄SVの米澤哲哉(中央)=25日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは25日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦し、0―3で敗れ、2連敗となった。通算成績は2勝8敗2分けで勝ち点8のまま。順位は最下位の15位。

 前半は左に展開され、がらりと空いた中央のスペースに走り込んだ選手に先制点を決められ、0―1で折り返した。後半はドリブルと精度の高いパス回しに翻弄(ほんろう)され、2点を追加された。主導権を握られ、得点機もあったが決めきれなかった。

 次戦は7月2日、三重県のAGF鈴鹿陸上競技場で鈴鹿ポイントゲッターズと対戦する。

守備不調、失点重ねる

 沖縄SVはチームの不安要素が浮き彫りとなった。好機を得点につなげられず、守備もうまくいかずに失点を重ねた。相手は左サイドから多く攻め、鯉沼晃、儀保幸英らの守備を巧みに切り崩して得点を重ねるなど、強さを見せつけられた。

 開始早々にビッグチャンスをつかんだのは沖縄SVだった。佐田正舟が右ハーフの儀保幸英へとつなぎ、クロスを中央からフリーで受けてダイレクトシュート。バー直撃で得点まであと一歩だった。その後も流れるようなパスワークで見せ場をつくり、クロスを放り込むがゴールに届かなかった。

 右ハーフで先発の儀保は守備の連係で課題が残り、攻撃面でも裏に抜ける動きなど持ち味が生かせなかった。普段はフル出場する冨久田和真は前半28分で交代。高原直泰は「練習からそうだったが、迷いやミスがあり、前を向くプレーができていなかった」と山田雄太を投入し、自らが中盤に下がる陣形で臨んだ。

 後半投入の松田麗矢は、「クロスや縦への突破は自信がある」と左クロスの正確性できらりと光るプレーを見せ、ゴール前でチャンスを引き出した。GK花田力は3失点に悔しさをにじませる。「チームの課題でもあるが、先に点を奪われると弱い。チーム全体の士気が落ち気味になってしまう」と自戒を込めた。
 (大城三太)


◇サッカー JFL第13節最終日(25日・宿毛市総合運動公園陸上競技場ほか)

東京武蔵野ユナイテッド(18)
 3―0(1―0,2―0)
沖縄SV(8)

 

好機逃し、惜しい

 髙原直泰監督(沖縄SV)の話 厳しい結果になった。最初のビッグチャンスを逃したのは惜しい。クロスが高く浮いて逆に流れることが多かった。際どい所にいくように質を上げないといけない。もっと失点をしたかもしれないが守備が最後までよく守った。

うまくパス回しできた

 石村俊浩監督(東京武蔵野)の話 相手の方に先にビッグチャンスを与えてしまったが、うまくパス回しができて点を積み重ねることができた。沖縄は守備の部分で整理されている印象があり、プレスに対してうまく対応できた。