キングカメハメハが連覇 延長で大量5得点 サッカーの沖縄県クラブ選手権


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ゴール前で得点を狙い、走り込むFCキングカメハメハの荒川幸希。4得点でチームを勝利に導いた=25日、県総合運動公園蹴球場(大城三太撮影)

 サッカーの第30回県クラブチーム選手権は25日、県総合運動公園蹴球場で決勝が行われた。FCキングカメハメハが延長戦の末に、FC SUPERIOREを6―2で破り、2連覇を達成した。前半に互いに点を奪い合い、1―1で折り返した。後半は無得点で延長戦へ突入した。延長前半にキングカメハメハが3点を奪い優位に立ち、延長後半に2点を追加して勝負を決めた。荒川幸希は4得点で勝利に大きく貢献した。優勝したキングカメハメハは九州選手権(7月29、30日・長崎県)に県代表として出場し、1回戦で宮崎代表と対戦する。

荒川躍動 4得点で貢献

 キングカメハメハの新メンバーで大阪出身の荒川幸希が、先制点を含む4得点と躍動した。昨年に続いて延長戦を制して2連覇を達成し、粘り強さを証明した。

 荒川はサイド攻撃で強みを発揮した。高校卒業後に海外へ渡り、アマチュア選手としてプレーした経験を生かした。「サッカーに区切りをつけてはいたが、誘ってもらい出場した。決勝まで無得点だったのでチームに貢献できてうれしい」と安堵(あんど)の表情だった。前半はセットプレーから追い付かれ、1―1で折り返した。後半は中盤の競り合いやキックミスなどでボールが落ち着かず、両チームとも決定的な場面は少なかった。

 均衡状態を打ち破ったのは延長前半だった。津嘉山海が勝ち越し弾をたたき込み、直後に荒川が2得点。最終的には6―2と突き放した。

 當銘隆憲主将は「チームは去年まで中央からのパス回しが得意だったが、サイドから1対1で勝負できる選手が加わり、その持ち味を生かすことができた」と新メンバーをたたえ、共に勝利に酔いしれた。
 (大城三太)


▽決勝
FCキングカメハメハ
 6―2(1―1,0―0,延長 3―0,2―1)
FC SUPERIORE

▽得点者【キ】荒川幸希4、津嘉山海、津嘉山春斗【S】具志堅政則、喜友名竜佑