水泳 比嘉が男子50m平泳ぎで県新記録、仲宗根は男子100m背泳ぎで県中新 国体県予選


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男子50メートル平泳ぎ決勝 県記録を更新する泳ぎを見せる比嘉功太郎=25日、那覇市の奥武山運動公園水泳プール

 水泳の第75回県民体育大会兼特別国体県予選会最終日は25日、奥武山運動公園水泳プールで行われた。男子50メートル平泳ぎで比嘉功太郎(Nb沖縄)が県新・県高新となる28秒73を出し、優勝を果たした。

 男子50メートルバタフライでは吉野暢晃(琉球大)が24秒90で県新、同100メートルバタフライは大見碧士(中京大)が54秒86で県新をたたき出した。

 女子50メートル背泳ぎは宮里理子(沖縄SS豊見城)が30秒51で県高新の栄冠。男子100メートル背泳ぎは仲宗根裕也(具志川SS)が59秒80を出し、県中新で制した。

悔しさ糧に会心の泳ぎ 比嘉、目標は総体決勝

 

比嘉 功太郎

 男子50メートル平泳ぎ決勝で比嘉功太郎(Nb沖縄、興南高2年)が会心の泳ぎを見せ、次々と記録を塗り替えた。この日は調子が良く、予選でいきなり県高校記録を更新。勢いづいたまま挑んだ決勝で県新記録をたたき出した。

 大会1日目の24日、他の選手が県新を出す中、比嘉は男子200メートル平泳ぎで目標タイムより4秒も遅い記録で終え、悔しさを味わった。「挽回しないと」と気持ちを引き締めて臨んだ25日の50メートル平泳ぎは、いつもと比べ「後半でも腕がきつくなかった」。

 予選で県高新を出すと、決勝は最後まで力の衰えを感じさせることなく腕をかき続け、2位に0秒71差をつけて優勝を果たした。県記録を0・68縮め、レース終了後には「思った以上に良いタイムが出せた」と手応えを感じた様子だった。

 今回は長水路での県新だが、今月11日には短水路の50メートル平泳ぎでも県新を出しており、着実に実力が付いてきている。だがメインはあくまで100メートルと200メートルの平泳ぎ。目標は両種目で「全国総体に出場して、決勝に進出することだ」と意欲を高めた。(砂川博範)


 

男子100メートル背泳ぎ決勝 県中学記録を更新する泳ぎを見せる仲宗根裕也

後半健闘、0秒19短縮 仲宗根

 

 男子100メートル背泳ぎ決勝で仲宗根裕也(具志川SS)がこれまでの県中学記録を0秒19縮めた。高校生や大学生も出場する中、2位に入るなど大健闘して「めちゃめちゃうれしい」と喜びを爆発させた。

 前半50メートルを29秒で折り返し、このままいけば「記録が出せる」と確信した。きつさもあったが、後半は「死ぬ気で飛ばした」と県中新を成し遂げた。

仲宗根 裕也

 男子100メートル、200メートル背泳ぎの県中学記録保持者となった仲宗根。「あとは50メートル背泳ぎだ」と今年中の更新を狙っている。
 (砂川博範)