沖縄の熱中症、発生は「住宅」が最多 5月1日~6月18日 計135人が救急搬送


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 沖縄県は29日までに、5月1日から6月18日までの間に熱中症により135人(速報値)が救急搬送されたと発表した。県によると、梅雨明け後は搬送者が増える傾向がある。すでに気象庁は熱中症警戒アラートを発表しており、県は熱中症対策を呼びかけている。

 熱中症による救急搬送人員135人の内訳は、高齢者が66人と最多で、続いて成人43人、少年24人、乳幼児2人だった。傷病の程度では3週間の入院加療が必要な重症者が2人、中等症32人、軽症100人、その他1人。発生場所は住宅が57人と最多で、続いて公衆(屋外)23人、道路15人、公衆(屋内)13人などとなっている。

 県は、熱中症警戒アラートが発表された場合は外出を避け、昼夜を問わずエアコンなどを使用することを勧めている。また、暑さを感じにくい高齢者や体温調節機能が未発達の乳幼児は重症化しやすい傾向があるとして、こまめな水分補給や室内温度の調整などを周囲の人が気にかけるよう呼びかけた。

(嘉陽拓也)