陸自ヘリ事故の同型機、那覇駐屯地でも飛行再開 UH60JA、施設内でのホバリングを確認


この記事を書いた人 琉球新報社
訓練飛行を再開した事故機と同型のUH60JA多用途ヘリ=午後2時8分、那覇駐屯地(大城直也撮影)

 【東京】宮古島市沖で発生したUH60JA多用途ヘリの事故を受けて訓練飛行を見合わせていた同型機について、陸上自衛隊は30日、飛行訓練を再開した。那覇駐屯地でもこの日午後、訓練飛行が実施され、低空でホバリングや方向転換をする様子が確認された。

 浜田靖一防衛相は30日の閣議後会見で「自衛隊の任務遂行に万全を期すとの観点から、安全な飛行を行うために訓練飛行を積み重ね、操縦士の練度を維持することが重要だ」とし、入念な点検と操縦士らへの教育をした上で自衛隊施設内と場周経路での訓練飛行を再開したと説明した。

 陸自は事故を受けて災害派遣や急患搬送などを除く訓練飛行を見合わせていた。今回は先行して駐屯地内と場周経路での訓練飛行を再開することにした。施設を離れて実施する訓練飛行については、事故調査委員会の分析結果を踏まえて判断する。
 (明真南斗)