沖縄、RSウイルスが増加 県が注意喚起 1週間で定点4.35人 ヒトメタニューモウイルスも確認


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 沖縄県ワクチン・検査推進課は6月30日、県内でRSウイルス感染症の定点あたりの患者報告数(6月19~25日)が4・35人になり、ここ数週間で増加傾向にあると発表した。子どもに呼吸器症状を引き起こすヒトメタニューモウイルス感染症の患者も複数の医療機関で確認された。乳幼児のいる家庭や保育所などに注意を呼びかけている。

 RSウイルス感染症は乳幼児に多くみられる急性呼吸器感染症で、生涯にわたり感染を繰り返す。成人は通常、風邪の様な症状のみだが、1歳未満の乳児や高齢者などは、重い症状を引き起こす場合がある。県内の5月8日~6月25日の患者数は457人。年齢別では6カ月以上12カ月未満が138人(30・2%)と最多で、1歳が131人(28・7%)、0カ月以上6カ月未満110人(24・1%)、2歳50人(10・9%)などと続いた。

 感染経路は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染、ウイルスに汚染された物を触った手で口や鼻を触ることによる接触感染がある。

(中村万里子)