玉城知事が北京入り、きょうにも政府要人と面談 「地域外交」で4年ぶり訪中 国際線の再開要請などトップセールスも展開


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コロナ前まで那覇空港国際線に就航していた中国国際航空の航空機(資料写真)

 沖縄県の玉城デニー知事は3日、日本国際貿易促進協会(国貿促、会長・河野洋平元衆院議長)の一員として中国・北京を訪問した。玉城知事の訪中は2019年以来、4年ぶり。国貿促は4、5日のいずれかに中国政府要人と面談予定。玉城知事は国貿促の日程を終えた6日から沖縄との歴史的なつながりが深い福建省福州を訪問し、要人と面談する。県は福州でどのレベルの要人と面談するかは現時点で明かさないとした。7日に帰国する。

 県は今年4月、地域外交室を立ち上げた。アジア太平洋地域の平和構築や相互発展に向け積極的な役割を果たすとしており、訪中はその一環。

 玉城知事は19年に国貿促の一員で訪中した際には胡春華副首相(当時)と面談していた。

 県によると、初日の3日は県独自の日程として新型コロナウイルスの感染拡大前まで沖縄に就航していた中国国際空港を訪問し、主任の黄波氏と運力部門総経理の李雪蕊氏と面談した。玉城知事はこれまでの沖縄への送客に感謝を示しつつ、日本への査証(ビザ)申請手続きの緩和の状況を踏まえ、沖縄路線の再開を前向きに検討するよう要望した。

 コロナ前まで中国国際航空は那覇と北京、天津、重慶を結ぶ路線を就航していた。県によると、同社から「状況をみながら、早期の路線再開の準備を進めている」などと回答があった。

 玉城知事の北京での独自日程は4日に琉球人墓地などを訪問する。5日は中国の国有複合企業、中国中信集団(CITIC)の本社を訪問する。
 (梅田正覚)