体操の安里圭亮(興南高出)が現役引退 跳馬のスペシャリスト 今後はクラブのコーチに


この記事を書いた人 琉球新報社
安里圭亮

 体操の男子跳馬で2017年の世界選手権6位入賞、22年の全日本種目別選手権で優勝した北中城村出身の安里圭亮(30)=興南高―福岡大出、三重・相好体操クラブ=が6月30日までに引退したことが分かった。安里は琉球新報の取材に、モチベーションの維持が難しくなったことなどを挙げ、「今後は指導者として日本代表で戦える選手を育てていきたい」と話した。

 6月10、11日に行われた全日本種目別選手権の跳馬で14.033点で5位だった。その後、所属するクラブのホームページで現役を引退することを発表していた。今後は現在も行っている子どもたちの指導を続けながら、クラブ所属の現役選手のコーチをしていくという。

 21年の足の疲労骨折からなかなか状態が上がってこなかったことや、練習中からパフォーマンスのピークを過ぎている感覚があったという安里は引退について、24年のパリ五輪や25年の世界選手権までモチベーションを維持することが難しくなったことなどを要因とした。

 今後については「私が経験したことを選手に伝えて、日本代表選手として戦える選手を輩出できるようにし、チームとしても全日本でトップを争えるようにしていきたい」と意気込んだ。
 (屋嘉部長将)