石垣市の副市長人事案、中山市長が取り下げ 中立会派との調整が付かず 沖縄


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中山義隆市長(手前左)から副市長人事案取り下げの申し出を受け、協議する我喜屋隆次議長(右から3人目)と議会事務局職員=3日、石垣市議会本会議場

 【石垣】石垣市の中山義隆市長は3日の6月定例会最終本会議で、当初日程に盛り込まれていた副市長人事案を、議題として扱う直前に取り下げを申し出た。我喜屋隆次議長が許可し取り下げとなった。副市長人事は3月定例会、5月臨時会で市建設部長などを務めた知念永一郎氏(60)を充てる案が提出されたが、いずれも不同意となった。今回も同じ案を提出していたが「可決される見通しが立たなかった」として取り下げた。議会終了後、報道陣の取材に応じた中山市長は中立会派「未来」と同意に向けた調整がつかなかったと明かし、今後の副市長人事案については「現段階で確定的なことは言えない。今後調整したい」と述べた。

 会派未来のある議員は取材に対し「前回の否決後、市長は事前調整しないと言っていた。だが、きょう直前になって話しに来た。以前から伝えているように事前調整もないのに『認められない』と伝えた」と話した。

 市の副市長職は3月末に前副市長が任期満了で退任して以降、不在となっている。
 (照屋大哲)