空港保安検査員、コロナで2割減 「繁忙期には混乱を来す恐れが」 県議会総務企画委


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保安検査場へ並ぶ乗客ら=那覇空港(資料写真)

 沖縄県議会総務企画委員会(又吉清義委員長)は3日、2023年度一般会計第3次補正予算案などを審議した。県は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う観光需要の減少により、空港の保安検査員の離職が相次ぎ、那覇空港の22年度末時点の検査員数は20年度末比86人(約20.8%)減の308人だったと明らかにした。山里将雄氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 一方、航空需要は戻りつつある。新石垣空港では保安検査員が不足して、6月から運航を予定していた香港エクスプレスの就航が見通せなくなった。県は保安検査会社が県外から確保した検査員の渡航費や県内社員の資格取得費などを支援する事業費を盛り込んだ補正予算案を提出している。

 大嶺寛交通政策課長は「航空需要が急に戻ってきてもコロナ禍で離職した保安検査員はすぐに戻ってこない。このまま人手不足を放置すると繁忙期の保安検査場で1、2レーンくらいしか開けず混乱を来す恐れがある」などと述べた。
 (梅田正覚)