中国共産党機関紙「環球時報」、玉城知事の発言を掲載 「沖縄を戦場にすることは許されない」


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玉城知事の発言を掲載した「環球時報」のHP

 【北京共同】中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は3日、玉城デニー知事がインタビューに応じ、台湾情勢を巡り「日米両国の政府は(中国との)平和外交と対話を通じて緊張を緩和させるべきだ」と訴えたと伝えた。玉城氏は日本国際貿易促進協会の代表団に加わり、3日から訪中。インタビューは訪中前に行われた。

 玉城氏は南西諸島の防衛力を強化する日本の安全保障政策について「必要最小限の自衛力を保持する必要があることは沖縄県も理解している」としつつ、「軍事力増強で抑止力を強めようとするやり方は地域の緊張を激化させ、予測不可能な事態を引き起こしかねない」と指摘。「米軍基地が集中しているとの理由で、沖縄が容易に攻撃目標となることはあってはならない」と強調した。

 米中対立や台湾情勢の緊張が強まる中、「沖縄を戦場にすることは許されない」とも述べ、外交や対話で信頼関係を築く重要性を訴えた。