琉球新報社 
米軍が嘉手納基地内の元駐機場「パパループ」に防錆（ぼうせい）整備格納庫を建設する計画で、當山宏嘉手納町長が「容認はしないが、見直しを求めない」と方針転換したことを巡り、嘉手納町議会の仲村渠兼栄議長らは4日、県議会で赤嶺昇県議会議長と面会し、聞き取り内容を説明した。町議会基地対策特別委員会の當山均委員長は「町長から説明を受けた段階だ」として、町議会としての対応方針はまだ話し合っていないとするにとどめた。
仲村渠議長らは、町議会の要望に添って県議会が防錆整備格納庫に関する意見書を全会一致で可決したことを踏まえ、その後の状況説明のため訪れた。県議会各会派も回った。
赤嶺議長は県議会がパパループへの格納庫建設計画の見直しを求める意見書を可決した経緯に触れ「全会一致で可決したことは重い。米軍は、地元はもちろん、県議会にも説明をするべきだ」と話し、米軍が直接説明するべきだとした。
（知念征尚）
