那覇市、学校給食費を無償化 9月から来年3月まで 24年度以降は「財源確保が課題」


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那覇市役所

 那覇市議会は5日の6月定例会最終本会議で、9月から来年3月までの間、学校給食費を一律無償化する「学校給食費支援事業」と省エネ家電買い換え促進事業などに充てる総額13億7013万円の補正予算案を全会一致で可決した。

 給食費無償化に関する予算額は6億7121万円で、財源は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金など。那覇市は今年1~3月も同交付金を活用して給食費を無償化していた。

 一方、2024年度以降の給食費無償化について名嘉原安志学校教育部長は一般質問などで「市独自で事業を実施するには財政的負担が大きく、国の補助金などの動向も不透明であることから財源の確保が課題となっている」と答弁した。

 省エネ家電買い換え促進事業は市内の65歳以上の高齢者がいる家庭が対象で予算額は1513万円。7月から10月に省エネ基準達成率が100%以上のエアコンや冷蔵庫を買い換えた場合に費用の2分の1を補助。上限は3万円。対象世帯は500世帯で、申し込み数が上限を超えた場合は抽選で決める。(吉田健一)