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数々の大会で優勝の実績のある渡嘉敷大輔さんは2日、息子の湊さん=中学2年=と知念のリーフに釣りに出かけた。最干潮が正午ぐらいだったので、午前10時から釣りを始めた。ハリス10号の全遊動仕掛けでリーフ際からキビナゴを餌に流して、2投目にいきなり竿(さお)が引ったくられるようなアタリがあり、リールから勢いよくラインが引き出された。
沖の深みに向かって100メートル走ったところで最初の走りが止まると、今度は右に左に走り回った。それに合わせて渡嘉敷さんもリーフの上を走り回って格闘し、15分でリーフ近くまで寄せることに成功した。その時初めてキハダらしき黄色いひれを確認、慎重に魚を寄せようとしたが、最後の抵抗を見せてなかなか寄せることができない。
竿のレマーレが弓なりに曲がり、ピーンと糸鳴りを発生させながら、必死にやり取り。ヒットしてから30分ほどで、足元まで寄せることができたが、タモ網には入らない。仕方がないので、魚の口に指を入れてハンドランディング。これが95センチ、9.65キロの良型のキハダマグロで、ファイトの一部始終を見ていた湊さんも大興奮だった。
すぐに血抜きをして家に持ち帰っておいしく食べた。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)
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