米軍北部訓練場周辺の騒音が増加　東村3集落、22年度の調査結果

　沖縄県議会米軍基地関係特別委員会（照屋大河委員長）が6日、開かれた。県基地対策課は沖縄防衛局が実施した2022年度の米軍北部訓練場周辺の騒音調査結果を示し、東村高江区牛道集落で前年度比307件増の3969件になったと明らかにした。

　同区車集落は同841件増の3005件、宮城区宮城集落は同76件増の534件で、3カ所ともに増加した。溜政仁知事公室長は「（住宅地近くに整備されたヘリパッドの）N4に関する騒音問題が大きい」と話した。

　沖縄防衛局が調査した米軍嘉手納基地における22年度の外来機離着陸回数は1万2370回で、前年比396回増えた。

　いずれも瀬長美佐雄氏（共産）への答弁。

　人体に有害なポリ塩化ビフェニール（PCB）廃棄物が在日米軍基地に残されている問題について溜氏は、本年度の県軍用地転用促進・基地問題協議会の要請で「強く要請できるようにしたい」との考えを示した。基地対策課は、米軍基地内で保管されているPCBの総量を日本側が把握できていない問題について、沖縄防衛局に事実関係を確認中だとした。仲村未央氏（立憲おきなわ）への答弁。
　（知念征尚）