【動画あり】玉城知事、訪中終えて「確かな手応え」 経済交流の活性化へ手応え語る 台湾訪問も「鋭意調整」


この記事を書いた人 琉球新報社
訪中の日程を終えて記者の質問に答える玉城デニー知事=7日午後8時ごろ、那覇空港(喜瀨守昭撮影)

 訪中を終えた玉城デニー知事は7日夜、那覇空港で記者団に対し「政府関係者、企業関係者との面談で観光、経済、文化など多面的な交流活性化への提案をした。沖縄と中国の多面的な交流の活性化に向けて確かな手応えを感じた」と成果を挙げた。

 日本国際貿易促進協会(国貿促)の訪中団の顧問として、3日から中国を訪問。中国共産党のナンバー2の李強首相と面談し、沖縄と中国を結ぶ直行航空便の復便や、訪中ビザの手続き簡素化を求めた。李首相からは「関係部局に解決方法を研究させたい」と前向きな返答があった。

 尖閣問題について発言をしなかったことについて、訪中団の主目的が経済・観光の交流促進だったとして「先方から一言も(尖閣の)話が出なかった。今回のテーマではないことが明らかで、だからこそ経済の課題について具体的な話に進んでいった」と振り返った。「尖閣などの国境に関する問題は国と国との建設的、安定的な対話による信頼関係を構築しながら、互いに問題解決に向けて平和的な環境を構築しつつ進めてほしいと思う」と話した。

 福州市の琉球館などを視察したことに触れ「中国から琉球王国を安定的に存続させることに大きな協力を得られていた。子どもたちが県民としてそれを学べるような環境をつくっていくべきだと感じた」と話した。

 今後、台湾訪問も予定しているが「時期やテーマ、誰と同行するかも含めてこれから鋭意検討したい」とした。