選手との距離感 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[314]


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今年の沖縄は、バスケットボールの話題が豊富です! 昨年12月から公開されている大ヒット映画『THE FIRST SLAM DUNK』(井上雄彦(たけひこ)監督)は沖縄も舞台となっています。

5月には、男子プロバスケットリーグBリーグにおいて、琉球ゴールデンキングスが初優勝を果たし、優勝パレードには2万人ものファンが訪れました。

そして8月にはワールドカップが沖縄市で開催され、世界のスーパースターが沖縄にやってきます。

 

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こうして、県内でバスケ熱が盛り上がり、人気が高まる一方、琉球ゴールデンキングスは7月1日、「【重要】ファンの皆さんへ大切なお願い」といったお知らせを出しました【※1】

これは、一部のファンが選手へのサインや写真撮影を強要したり、車の追跡や自宅を特定して待ち伏せをしたりなど、選手のプライバシーが侵害されているのでやめてほしいといった内容でした。

チーム・選手が成長するのと合わせて、ファンも成長することの必要性を感じます。

 

※1 お知らせを出しました … キングスと同じように今年1月には人気ロックユニット「B’z」も、メンバーの移動先での待ち伏せ、写真・動画撮影、自宅と考えられる場所への押しかけ行為などをやめるよう、ファンに注意を呼びかけています。

 

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さらに、プライバシーの侵害でしっかり考えたいのは、SNSなどに目撃情報を投稿することです。「ドコドコであの人を見たよ~」などの投稿ですね。

一つ一つはささいな内容だったとしても、こうした投稿が積み重なることで【※2】、その人の生活範囲が特定されたり、行動のリズムが見えたりしてきて、結果として重大なプライバシーの侵害につながることがあります。

キングスの発表を通して、改めて選手(あるいは有名人)との距離感、SNSでの立ち振る舞いを考えてみてはどうでしょうか。

 

※2 こうした投稿が積み重なることで … 例えば、ジグソーパズルを1ピースだけ見ると、何が描かれているのか分からないですが、100ピース、1000ピースとつなぎあわせることで、壮大な絵が浮かび上がってきます。SNSの投稿も、たとえ一つだけを見て、プライバシーの侵害にならなくても、複数の投稿と照らし合わせることで、見えなかった個人情報が浮かび上がることがあります。言い換えると、私たちの何気ない投稿も積み重なると、他の人が悪用するかもしれないのです。

 

イラスト 小谷茶(コタニティー)

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版

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