津堅島と久高島に海底光ケーブルを検討 県、通信環境の向上目指す


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沖縄県庁(資料写真)

 沖縄県は離島地域の通信環境の向上に向け、島に学校や診療所があるうるま市・津堅島、南城市・久高島と本島間を結ぶ海底光ケーブルを将来的に敷設する。4日の県議会総務企画委員会(又吉清義委員長)で方針を示した。

 現在、県は北大東村と南大東村間に海底光ケーブルの敷設工事を進めており、2025年度完成予定。完了すると役所・役場がある県内15の離島全てで双方向からケーブルがつながる「ループ化」が実現する。その後、津堅島と久高島への整備も検討する。

 県によると2017年3月時点の想定事業費は、津堅島、久高島で各11億円程度と試算される。資材の高騰が続く現在では事業費はさらに高くなる見込み。県は「整備可能な手法について検討していく」とした。

 企画部関係などの陳情を審議した総務企画委では、請願2件中、1件が次回から審議を継続しない「審議未了」とした。

(梅田正覚)