米軍オスプレイが久米島初飛来へ 海兵隊、自衛隊分屯基地で訓練


この記事を書いた人 琉球新報社
航空自衛隊久米島分屯基地(宇江城城跡から撮影)

 沖縄防衛局から連絡を受けた沖縄県基地対策課、久米島町によると、在沖米海兵隊が久米島町の航空自衛隊久米島分屯基地で、9~17日の期間で米軍単独による海洋監視の訓練を計画している。海兵隊のMV22、または空軍仕様のCV22のいずれかのオスプレイが15と17の両日の飛来を予定している。久米島分屯基地にオスプレイが飛来するのは初めてとみられる。

 訓練は海洋監視が目的で、米軍関係者約20人が参加を予定する。訓練に伴う人員輸送のため、那覇港からの定期船に加えてオスプレイを使用するという。訓練は基地内で実施され、基地外に出る予定はない。

 防衛省や県によると、米軍は昨年も同分屯基地で単独訓練を実施した。

 久米島町の桃原秀雄町長は「防衛省を通じ、(米側には)住宅地上空の飛行を可能な限り避け、夜間飛行をしないことや、町民生活、地域に与える影響を最低限にとどめるよう要請した」と話した。オスプレイが島に飛来することについては「今回の訓練は機体の離着陸くらいだと思う」とし、大きな懸念はないとの認識を示した。
 (知念征尚、藤村謙吾、明真南斗)