沖縄SV、得点機ものにできず大分に0ー2 パス回しや球際には手応え


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沖縄SV―ヴェルスパ大分 後半、ボールを奪いに行くSVの冨久田和真(中央)=9日、南風原町黄金森公園陸上競技場(又吉康秀撮影)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは9日、南風原町黄金森公園陸上競技場でヴェルスパ大分と対戦し0―2で敗れた。通算成績は2勝9敗3分けで勝ち点9のまま。順位は最下位の15位。

 前半はパス回しや球際の競り合いなどほぼ互角の展開で、シュートチャンスもあったが0―0で折り返した。後半もせめぎ合いが続いたが17分と34分に得点を奪われた。沖縄SVは何度も得点機があったがゴールを決められなかった。

 次戦は16日午後3時から同競技場でHonda FCと対戦する。

 リーグ前半戦の折り返しとなる大分戦は0―2の敗戦となった。SVは後半、フル出場した冨久田和真らが絡みながら左サイドを何度も切り崩し、クロスを放り込む場面もつくった。途中出場した飯島翼の動きも切れがあり、松田麗矢のロングスローはチームの武器になった。

 冨久田は荒井秀賀への縦へのスルーパスで決定的場面をつくり、最後まで運動量を落とさずボールを追った。「1発のチャンスに決めきれるかが他のチームの違い」と決定力の向上を課題に挙げる。

 守備では米澤哲哉の献身プレーが光った。この日も午後3時開始の猛暑のピッチで最後は倒れ込むほど走りきった。「3カ月ほど出場がなかったが、その間に自分の足りない部分を考えながら過ごしてきた。いろんな人がチームを裏で支えているのを肌で感じ、力を出し尽くすまでプレーすると誓った」とたぎる思いをピッチで体現している。

 チームは14戦で2勝にとどまるが、連動したプレスやパス回しが徐々に洗練され、通用する部分も多くなった。髙原直泰監督は「ベンチメンバーも力はある。組み合わせ次第でもっと良くなる」とさらなる成長を促し、総合力で後半戦へ立ち向かう。
 (大城三太)


◇サッカー JFL第15節最終日(9日・新青森県総合運動公園球技場ほか)

ヴェルスパ大分(19)
2―0(0―0,2―0)
沖縄SV(9)

プレー内容は改善

 髙原直泰監督(沖縄SV)の話 ボールを動かし、相手をいなすことができるようになっている。プレー内容は改善し、チャンスもつくれている。これを勝ちにつなげていかないといけない。結果が出ていないことが、ちょっとした迷いや、判断の遅さにつながっている。

沖縄、プレーぶれず

 山橋貴史監督(大分)の話 前半は守備を意識させ過ぎて下がり気味となり、押し込まれる展開になった。後半はもっと前で守備をしようと伝え、高い位置でボールを奪い、ショートカウンターにつなげた。沖縄SVはボールを動かすサッカーをぶれずにやってきた。