ryuchellさんが死去 27歳、東京都内で タレント、モデルで活躍


この記事を書いた人 琉球新報社
「step~自分らしく一歩前へ」に出演したryuchellさん=1月14日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 宜野湾市出身でタレントやモデルとして活躍したryuchell(りゅうちぇる、本名比嘉龍二)さん(27)が、12日に東京都渋谷区の事務所で亡くなったことが捜査関係者への取材で分かった。現場の状況から警視庁は自殺とみている。

 ryuchellさんは2014年、北中城高校を卒業後に上京し、原宿のアパレル店員をしている時にスカウトされ芸能界へ進んだ。モデル兼タレントのpeco(ぺこ)さんと共にテレビのバラエティー番組への出演をきっかけに人気を集めた。

 ラジオや雑誌、新聞、SNSなどさまざまなメディアに登場し、メークやファッションなど「自分らしさ」を貫く生き方に、若い世代などから多くの共感や支持を得た。

 16年にpecoさんと結婚し、18年には男児が誕生した。育児の経験談をはじめ、人種や国籍、性別といった多様性などについても積極的に自身の思いを発信し続け、内外から注目を集めた。歌手活動にも力を注ぎ、マルチな才能を発揮した。22年に「新しい家族の形」を選んだとして、離婚したことを明らかにした。

 故郷沖縄でのイベントにも積極的に参加した。今年1月には琉球新報社の会員制講座「step~自分らしく一歩前へ」の第1回講師として登壇。自身の半生を振り返りながら「本来の幸せを意識して過ごしている」「遠回りでもいろんな道を歩いて感じたことを大切にしたい」と話していた。

◇厚生労働省が自殺防止のためホームページで紹介している主な相談窓口は次の通り。
▽いのちの電話
(0570)783556(午前10時~午後10時)
(0120)783556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)
▽こころの健康相談統一ダイヤル
(0570)064556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
▽よりそいホットライン
(0120)279338(24時間対応)

◇県内の主な相談窓口
▽県立総合精神保健福祉センター・こころの電話相談
 098(888)1450(月・水・木・金の午前9時~11時30分、午後1時~4時30分)
▽沖縄いのちの電話
 098(888)4343。午前10時~午後11時。