米海兵隊、久米島での訓練は「遠征前方作戦を実証」と説明 15、17日オスプレイ飛来予定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
海上レーダーシステムを組み立てる第3海兵遠征軍情報群の隊員ら=9日、久米島町(米軍サイト「dvids」より)

 在沖米海兵隊が航空自衛隊久米島分屯基地で単独実施する海上監視の通信訓練を巡り、米海兵隊は12日、取材に対し、第3海兵遠征軍情報群(3MIG)が実施部隊となり、離島に臨時拠点を設け分散して戦う海兵隊の「遠征前方基地作戦(EABO)」を実証すると説明した。

 相手の脅威圏内で戦う場合を念頭に、大規模な部隊へ戦域情報を提供する「スタンド・イン・フォース」の一部として、海上拒否作戦と海洋地形を保持する能力を高めるのが狙いとした。

 海兵隊は3MIGについて、第3海兵遠征軍の前衛となり、久米島のような「主要な海洋地形」に少人数の海兵隊員を派遣することを専門とした部隊だと説明した。

 久米島では市販機器で海上探知を試験・検討するとした。「部隊は軽量で機動性に優れ、過酷な環境でも数日間活動できる」と強調した。

 米海兵隊は9日から、久米島での訓練を実施している。公式サイトでレーダーを組み立てる様子などを公開した。訓練は17日までの予定で、15、17の両日にはオスプレイの飛来が予定されている。
 (知念征尚)