米軍が津堅島訓練水域でパラシュート降下訓練 5回に分けて兵士計12人 物資も2個投下


この記事を書いた人 琉球新報社
MC130J特殊作戦機からパラシュートで降下する兵士ら=14日午前10時23分、うるま市の津堅島訓練場水域

 【うるま】米軍は14日、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。午前9時16分から10時24分の間に5回に分けて、嘉手納基地に駐留するMC130J特殊作戦機から兵士計12人が降下し、物資計2個が投下されるのを確認した。同時間帯以降の降下はなかった。

 米連邦航空局が航空情報(ノータム)を出し、事前に訓練を通知していた。

 うるま市の中村正人市長はこれまで、漁船の航行や市民の安全上の理由から市議会の答弁で反対する立場を示してきたが、昨年11月の琉球新報取材に「日米両政府で取り決めた事項であり、市から意見を申し上げることはない」と答え、反対の立場から方針転換した。

 うるま市議会は降下訓練が実施される度に反対し、中止を求める意見書案と抗議決議案を全会一致で可決してきたが、昨年12月定例会では反対多数で否決している。
 (石井恵理菜・名嘉一心)