光る群れに挑む スク漁のシーズンが到来


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 18日は旧暦で6月1日。沖縄県内の海岸ではスク(アイゴの稚魚)が群れとなり、沖から浅瀬に押し寄せ、海人(うみんちゅ)のボーナスとも言われるスク漁の時期が到来した。大型魚や海人に狙われるスクは海中を駆け巡り、魚影は形を変え、時折、赤く光る。数カ月の大潮の期間、海人とスクの攻防が県内各地で繰り広げられる。

 那覇空港第2滑走路の西側で16日、スクの群れが現れた。那覇市田原の海人・赤嶺正次郎さん(77)は魚影を見つけるや否や「待ちに待った海の恵みだ」と歓喜し、青く澄み切った海に勢いよく飛び込んだ。
 (高辻浩之、写真も)

網でスクの群れを追い込む海人の赤嶺正次郎さん=16日、那覇空港沖

 

 ▷変わる海、守る恵み 第2滑走路工事で景色が一変、那覇空港沖で代々スク漁営む 赤嶺正次郎さん の記事へ