性的少数者への差別やめて 那覇市役所前でスタンディング抗議行動「すべての人が安心して過ごせる社会に」


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トランスジェンダーへの差別反対を訴える市民有志=19日、那覇市役所前

 トランスジェンダーへの差別反対を訴えるスタンディングが19日、那覇市役所前であり、市民ら十数人が駆け付けた。

 スタンディングはヘイトスピーチの抑止に取り組んでいる「沖縄カウンターズ」の呼びかけで実施。自認する性別が出生時と異なるトランスジェンダーなど性的少数者への差別的言動がSNSを中心に広がる中、参加者は「すべての人が安心して過ごせる社会にすべきだ」「少数派の声を拾い上げることが民主主義だ」などと訴えた。

 ツイッターの告知を見てスタンディングに参加した30代女性は「わたしもあなたも差別する可能性がある。誹謗(ひぼう)中傷により実生活に支障を来している人もいる。わたしたち、あなたたちが今やるべきことはヘイトスピーチをやめることだ」と訴えた。

 スタンディングを呼びかけた沖縄カウンターズの女性は「きょう集まった人は勇気のある人たちだ。トランスジェンダー差別に反対する人がいることを示すことは重要なことだ」と語った。
 (吉田健一)