沖縄コロナ患者数、4週ぶりに1万人を下回る 2週連続の減少で推計8060人に 県「ピーク過ぎたかの判断は難しい」


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 県は20日、10~16日の直近1週間に県内の定点医療機関54カ所から報告のあった新型コロナウイルス患者は1719人で、2週連続で減少したと発表した。1医療機関あたりの患者は31・83人。3週連続で1万人を上回っていた患者総数(推計値)は8060人に減少した。

 年代別の定点当たり患者報告数は全年代で前週より減少した。年代別では10歳未満が5・11人と最多で、続いて80歳以上が4・76人、続いて70代が4・00人だった。宮里義久感染対策統括監は「流行はピーク時から減少に転じてるように見えるが、一時的なものか継続するかは現時点で判断が難しい」と述べた。

 重点医療機関を含む県内病院の入院患者数は16日時点で840人(重症者24人)。10日の936人と比べ106人減少しており、20日には753人まで減っている。

 16日時点で重点医療機関の確保病床593床で対応している入院患者は409人。病床使用率は県全体で69・0%となり、圏域別では本島68・7%、宮古43・2%、八重山100・0%だった。

 八重山圏域では高齢者施設でクラスター(感染者集団)が相次いでいるという。そのため、県は医療負荷が高まる県立八重山病院に看護師2人を派遣している。

 (嘉陽拓也)