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県は20日、那覇市内で首里城復興基金事業監修会議(田名真之委員長)の2023年度初会合を開いた。会合では、首里城正殿の龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)の復元・製作について、地元の壺屋陶器事業協同組合と、前回「平成の復元」時に龍頭棟飾を製作した県外の技術者とが連携して取り組むことが決まった。
前回製作者のアドバイスを受けながら、監修委員と前回製作者の推薦者から構成される「造形チーム」と壺屋陶器事業協同組合の推薦者や、県の「首里城復興基金事業監修会議」の焼物ワーキンググループで推薦された県出身技術者らで構成される「陶芸チーム」が連携して製作していく予定だ。また、各チームは技術継承・人材育成の観点から若手技術者と熟練技術者で構成される。
「壺屋焼」を主体にした龍頭棟飾の復元を求めてきた壺屋陶器事業協同組合の島袋常秀理事長は、製作体制の決定を受け「前回製作者の意見を聞きながら組合として『壺屋焼』の龍頭棟飾りを復元したい」と語った。島袋理事長によると、すでに若手陶工を含め20人ほどの組合員が復元作業に携わりたいと手を上げているという。
龍頭棟飾の復元・製作を巡って同組合は、那覇市や市議会に対して組合が主体的に復元作業に携われるよう求める要請書を提出していたほか、県工業技術センターと協力し、独自に龍頭棟飾に適した土の配合比などを導き出している。
(吉田健一・與那原采恵)
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