喜友名諒さんら弟子たちが「かぎやで風」も 空手家・佐久本嗣男さん祝賀会 9段授与など祝い400人


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多くの弟子らから花束を贈られる佐久本嗣男さん(右端)と妻の貴美子さん(右から2人目)=22日午後、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 日本武道協議会の2022年度武道功労者、全日本空手道連盟の9段授与など四つの栄誉を受けた劉衛流龍鳳会会長の佐久本嗣男さん(75)の受賞を祝う会が22日午後、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれた。空手界の重鎮、弟子や教員時代の教え子ら県内外から約400人が出席した。

 東京五輪空手形の金メダリスト喜友名諒さんら、強者(つわもの)ぞろいの弟子十数人による祝儀舞踊「かぎやで風」で幕開けした。

 空手演武や琉球舞踊、佐久本さん本人の民謡、弟子たちが師匠の足跡と感謝を刻んだメッセージが繰り広げられる温かい雰囲気の中、個人、団体で世界トップの選手を多く育て上げた不世出の空手家の受賞を祝った。

出席者に感謝し、民謡2曲を披露した佐久本嗣男さん(左)。沖縄の伝統文化への造詣の深さも示した=22日午後、那覇市西のパシフィックホテル沖縄

 全日本空手道連盟の笹川堯(たかし)会長は「五輪金の喜友名君を育て上げ、佐久本さんは金字塔を打ち立てた」とたたえ、玉城デニー知事、赤嶺昇県議会議長も祝辞を述べた。