与那国に避難シェルター設置へ「緊密に連携」 松野官房長官が役場で町長と面会 沖縄


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松野博一官房長官(右)に港湾新設などを求める要請書を手渡す糸数健一町長=23日、与那国町役場

 【与那国】松野博一官房長官は23日、与那国町を訪れ、町役場で糸数健一町長と面会した。町長は住民の避難シェルター機能を備えた町役場庁舎の建設支援や、町内に五つある公民館へのシェルター設置を要望した。松野氏は「関係省庁に検討させる。できるところから対応したい」と応じた。

 松野氏は「離島からの避難は困難を伴うという問題もある。緊密に連携したい」と伝えた。

 糸数町長は「われわれは自主財源がほとんどない。自衛隊増強だけでなく、町民が安心して暮らせるように財政支援をお願いしたい」と述べた。避難拠点となる空港や港湾の整備も必要として、北風の影響を受けづらい島の南に位置する比川地区への港湾新設を求めた。

 面会後、松野氏は避難の際に船舶が着岸できる祖納港を視察。陸上自衛隊与那国駐屯地にも足を運んだ。
 (照屋大哲)