台風5号、沖縄接近の可能性は低くなる 西寄りの進路に 海上は大しけで高波に注意


この記事を書いた人 琉球新報社
台風5号の24日午後6時現在の進路予想(気象庁ホームページから)

 大型で非常に強い台風5号は24日午後3時現在、フィリピンの東を発達しながら北西に進んでいる。前日の進路予想より西寄りのため、沖縄気象台は沖縄地方に接近する可能性は低くなったとし、八重山地方を中心にした警報級の大雨の恐れを取り下げた。八重山地方では25日から、宮古島地方では26日から強い風が吹き、海が次第にしける見込みで、気象台は、うねりを伴う高波に注意を呼びかけている。

 台風5号は、26日には非常に強い勢力でバシー海峡に進む見込み。27日以降も北西に進み、28日は中国大陸に進む見込みとなっている。

 沖縄地方では、27日にかけて24時間雨量は多い所で50ミリ程度の予想となっている。警報級の大雨は見込んでいない。

 八重山地方では26~27日にかけてうねりを伴い大しけになる見込みで、宮古島地方でも大しけになる恐れがある。予想される波の高さは、25日は先島諸島で5メートル、沖縄本島地方で3メートル、26日は先島諸島で6メートル、沖縄本島地方で4メートル。

 八重山地方や宮古島地方では24日、5地点で今年の最高気温を更新した。石垣島では午後3時8分に34.6度、与那国島では午後1時30分に34.4度を記録。気象台によると高気圧や台風からも湿った空気が流れ込んだ可能性があるという。
 (中村万里子)