那覇市長と「ゆんたくタイム」 公務員志望の学生90人が参加 市長「社会の仕組み変える気概で」とエール


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協働によるまちづくりについて話す知念覚那覇市長=19日、那覇市役所本庁舎

 【那覇】知念覚那覇市長が市民と直接対話する「市長とゆんたくタイム」が19日、那覇市役所本庁舎で開催された。沖縄大原簿記公務員専門学校1年生の公務員ビジネス科70人と公務員専攻科20人の約90人が参加した。

 知念市長は、高校卒業後に那覇市役所に採用され、夜間大学に通いながら働いた新人職員時代や、市長になった経緯、協働によるまちづくりを説明した。那覇市が求める人材について、市が重視する寛容性と多様性を挙げ「自分の強みを磨いて、いろんな考えを持った人に集まってほしい」と呼びかけた。

 知念市長は公務員の醍醐味(だいごみ)として「市役所には75の課があり、生まれる前から死んだ後の墓の世話までして人の人生に関わり、社会問題にもチャレンジできる」と話し、「自分が社会の仕組みを変えるんだという気概を持ってきてほしい」とエールを送った。

 公務員専攻科の友利倭(やまと)さん(20)は「市役所の仕事についてイメージがついた。那覇市消防局を目指しているが、自分もやりがいをいち早く見つけて市民のために働く公務員になりたい」と話した。

 学生から知念市長に力を入れている政策や年収、学生時代にしておけばよかったことなどについての質問もあった。市役所職員が、仕事内容ややりがいについて話す時間も設けられた。
 (上江洲仁美)