シンボルの塩屋大橋を清掃 壊れたメロディー鉄琴に代わり、絵を飾る 大宜味中の生徒会 沖縄


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 【大宜味】大宜味中学校生徒会(宮城松会長)は11、12の両日、塩屋大橋の清掃ボランティア作業を行った。昨年度から地域貢献を活動の一つとしている同生徒会は、塩屋大橋の「『えんどうの花』メロディー鉄琴」が壊れていることに心を痛め、鉄琴のある場所に絵を張り付けるプロジェクトに取り組んでいる。清掃はそのプロジェクトの一環だ。

橋の欄干を雑巾で一生懸命に拭く大宜味中の生徒=11日、大宜味村の塩屋大橋

 「『えんどうの花』メロディー鉄琴」は、橋の完成時に設置されたが、その後、何者かによって壊されていた。生徒会内で鉄琴を復元したいという意見が挙がり、北部国道事務所へ要請した。その結果、鉄琴のあった場所に絵を張り付けるプロジェクトに北部国道事務所と連携して取り組むこととなった。

 今回の清掃は「皆で塩屋大橋をきれいにしよう」と生徒会が提案して行ったもの。生徒らは欄干や鉄琴のあった場所を雑巾で丁寧に拭いていた。

 作業を終えた1年生の神里陽菜乃さんは「皆できれいにできてよかった。橋がすっきりとした感じがしてうれしい」と話した。2年生の屋我浩大さんは「思ったより汚れていた。橋をきれいにすることで地域に貢献していることを実感できた」と述べた。

 生徒会副会長の山川瀬奈さん(3年)は「生徒会が提案したことで鉄琴の代わりに絵を張り付けることが決まったのでよかった。美術の時間に描いた皆の絵を組み合わせていく予定です」とこれからの計画を楽しそうに話した。
 (安里郁江通信員)