「阿麻和利」通しうるま市PR 来月の東京公演向け壮行会 出演者ら「誇り持って演じる」


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東京公演に向けての壮行会で「肝高の阿麻和利」を披露するうるま市の中高生ら=22日、うるま市市民芸術劇場(又吉康秀撮影)

 【沖縄】2000年の初演以来、県内外、国外の公演で20万人超の観客動員を誇る現代版組踊の「肝高の阿麻和利」が8月20、21の両日、東京都文京区の文京シビックホールで公演する。うるま市が手掛ける「感動産業特区宣言」「うるま市プロモーション事業」の一環。うるま市は22日、同市仲嶺の市民芸術劇場で壮行会を開き、中村正人市長らが激励した。壮行会に合わせ、出演者らはバックステージツアーを開き、各パートの役割などを紹介した。

 肝高の阿麻和利は、うるま市の中高生が勝連城10代目城主・阿麻和利の半生を、組踊をベースに現代音楽とダンスを取り入れて表現する沖縄版ミュージカル。バックステージツアーでは主にダンスを担当する男女アンサンブル、役者、バンドの各パートの役割を関係者らに紹介したほか、実際の舞台の一部を実演した。

 壮行会で中村市長は「うるま市は沖縄の中でも全国に知られていない街だが、皆さんの素晴らしい演技にわれわれも自信を持っている。東京でも頑張りましょう」とあいさつした。

 東京公演は総勢76人が出演する。感動産業特区アンバサダーを務め、肝高の阿麻和利では女性アンサンブルに所属する山城万奈さん(17)は「地元のことは元々好きじゃなかったが、このチームで人々を感動させ笑顔にできたことで、今では誇りを持っている。舞台を通してうるま市を知ってもらい、いつか足を運んでもらえるように演じたい」と抱負を述べた。

 舞台を演出する平田大一さん(54)は「うるま市の宝物として子どもたちを認めてもらい、行政の皆さんと舞台をつくれることをうれしく思う。きっかけを与えてくれた皆さんに感謝したい」と話した。
 (名嘉一心)