向かい風に速い潮の流れ…過酷条件下のサバニ帆走レース 時間内完走は29艇中5艇 座間味中が5位、特別賞も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
座間味村海域で開催された第24回サバニ帆走レース

 【座間味】座間味村では6月24、25日にかけて、第24回サバニ帆走レース(サバニ帆走レース実行委員会主催)が行われた。24日は阿真ビーチ近くのマリリン像沖を出発し、古座間味ビーチをゴールとする座間味島近海を周るマリリンカップ、25日は座間味島の古座間味ビーチを出発し、那覇市の波の上うみそら公園沖をゴールとする約35キロのレースが行われた。

 マリリンカップは13艇が参加し、「源丸」が1位となった。

 35キロレースには29艇が出場した。向かい風が毎秒5~6メートルほど吹き、潮の流れも速い悪条件の中、5艇のみが時間内に完走という過酷なレースとなった。サバニクラスの1位は「黒潮」、ニーサギクラスの1位は「海想」だった。海想の森洋治代表は「小潮で甘く見ていた。風も潮の流れも今までになく二十数年参加して初めての失敗だ。初心に戻って頑張ります」と語った。

 また、特別賞には5位で完走した座間味中学校の「海学校」が選ばれた。

 昨年までの3年間はコロナ禍ということもあり規模を縮小して開催していたが、今年は久しぶりに表彰式まで行う通常の大会となった。
 (大坪弘和通信員)