陸自オスプレイ、飛行再開へ 米軍報告踏まえ見通し示す


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 【東京】米国で昨年6月発生した海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ墜落事故の報告を受け、陸上自衛隊がV22オスプレイの飛行を見合わせている件で、森下泰臣陸上幕僚長は27日の会見で「安全に万全を期して飛行を再開したい」と述べた。時期は明らかにしなかったものの、近く再開する見通しを示した。

 米国での事故はエンジンとプロップローター(回転翼部分)をつなぐクラッチの作動不良が原因という。米軍は事故原因について報告書を公表しており、一定の飛行時間を超えた部品は交換が必要との安全対策を示した。

 森下陸幕長は、報告書を踏まえ、陸自オスプレイの交換時期は「まだ至っておらず、安全を確認して今、運航の準備しているところ」と述べた。
 (斎藤学)