ハンドボール 女子のコザと男子の興南、3回戦進出 全国高校総体


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コザ―県立岐阜商 前半、左サイドからシュートを決めるコザの上江洲詩奈=27日、函館市の函館アリーナ(ジャン松元撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第5日は27日、レスリング学校対抗3回戦まで、ハンドボール男女2回戦、空手道男女個人形決勝まで、ソフトテニス女子個人3回戦までが行われた。レスリングは北部農林が2回戦を突破したが3回戦で埼玉栄に1―6で敗れた。ハンドボール女子コザは22―17で県立岐阜商に勝利し、男子興南は36―17で東海大付属諏訪(長野)に快勝して3回戦へ進んだ。空手男子形の金城匠杜(浦添3年)は16人で競うラウンド3まで進んだが、8強入りには届かず10位だった。男子の奥間有(コザ3年)、女子の上原彩楓(コザ3年)はラウンド2で敗れた。ソフトテニス女子個人戦は座波桜花・玉城碧夏(名護)は3回戦で須磨学園(兵庫)のペアに1―4で敗れた。


TOで修正、3連続得点 女子・コザ

 「絶対に追い付こう」。女子・コザは前半8分が経過しても得点がなく、立ち上がりから相手に3点のリードを許していた。8分54秒、タイムアウトで冷静さを取り戻すと、左サイドの上江洲詩奈の3連続得点で勢いづいた。しばらく1点を争う展開が続いたが、後半は守護神・喜屋武香音の好セーブや安定したフォーメーションプレーが決まり、22―17と点差を付けて快勝した。

 立ち上がりはフローターの平良月と川本星のシュートが早打ち気味になり決まらず、また相手ディフェンスの不規則なカットで攻撃が乱れる場面もあった。

 タイムアウトで軌道修正し、上江洲の速攻、サイドシュートで流れを引き寄せたコザ。守備では横一線から、ディフェンスの要・稲嶺珠瑠愛が高い位置で相手の得点源にマンツーマンを仕掛ける形に変え、ステップシュートを封じた。前半は10―10で折り返した。

 後半は主将・宮城愛澄の強気のポストシュートや、得点には結びつかなかったものの平良のスカイプレーも光り、点差を最後まで広げながら快勝した。

 3回戦は、3月の選抜大会で敗北した福井商とのリベンジマッチ。相手の3―2―1の守備をいかに崩せるかが鍵となる。この日チーム最多の7得点を奪い勝利に貢献した上江洲。「回ってきたボールは全部決めようと、強い気持ちで臨んだ。3回戦を絶対に勝ってベスト8に入る」と、闘志を燃やした。
 (石井恵理菜)


(函館アリーナほか)
▽男子2回戦
興南
36―17 19―6,17―11)
東海大諏訪(長野)

▽女子2回戦
コザ
22―17(10―10,12―7)
県岐阜商(岐阜)