HY「幸せ、笑顔たくさん届け」沖縄・なはーとで全国ツアー最終公演 アットホーム感、会場包む


社会
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ファンを沸かせるHY=22日、那覇文化芸術劇場なはーと大劇場

 HYの15枚目のアルバム「Kafuu」の発売を記念した全国ツアー「HY Kafuu TOUR 2023」沖縄公演が22日、那覇文化芸術劇場なはーと大劇場であった。全国6カ所を回り、この日が最終公演。「Kafuu」(カフー)は沖縄の言葉で“果報”(良い知らせを運ぶ)の意味。HYはアンコールを含む計17曲を披露し、ピュアでエネルギッシュなパフォーマンスで幸せや笑顔を届けた。

 オープニングは、暗転の舞台でHYのメンバーそれぞれが書いた手紙を読み上げ、メンバーが舞台に登場。リーダーの新里英之(ボーカル&ギター)が「沖縄の皆に幸せ、届けるよ!!」と呼びかけ「優しい世界」を披露。アルバム収録曲から「君のうた」「光の先へ」を続けて歌い、会場に一体感が生まれた。「AM11:00」で会場を沸かせ、新里は「Kafuuの意味は沖縄の言葉で幸せ。今日のこの日をみんなで楽しみたい」とメンバーを紹介。許田信介(ベース)、名嘉俊(ドラム)、仲宗根泉(ボーカル&キーボード)が思いを語り、アットホーム感がさらに会場を包んだ。コントを取り入れた恒例の「イーズーコーナー」も観客を笑顔にさせた。

 終盤に新曲の「ワラッタラッタ」を披露。観客が一斉にタオルを振り回して、盛り上がりは最高潮になった。最後は「キラリ」で飾り、拍手に包まれメンバーは舞台から去った。

 ファンがHYの「トゥータン」の歌詞の一部を繰り返し合唱。手拍子と指笛に迎えられHYが再び舞台に登場した。HYは来年9月に25周年を迎える。新里は「25周年、一緒に祝いたいと思っている」と力強く語った。

 アンコールは「HAPPY」、ライブのみで披露している「フェイバリットソング」、「旅立ち」で応えた。新里は「沖縄でファイナルを迎えられ、今日の会場に『カフー』があふれていた。これからも音楽を通して沖縄代表として頑張る」と決意を語った。

 ライブは動画配信サービス「U―NEXT」で、31日まで配信されている。

(田中芳)