待ってたよ~、読谷の「まつだ商店」が新装開店 “買い物難民”涙を流す高齡者も 沖縄


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屋号がデザインされた看板の引継ぎ式で(左から)松田健勝さん、比嘉徹社長=1日、読谷村高志保のまつだ商店

 【読谷】沖縄県読谷村高志保で67年間親しまれ閉店した村高志保の老舗、スーパーまつだが1日、令和のマチヤグヮー・まつだ商店にリニューアルして開店セレモニーが開かれた。

 式ではかぎやで風の幕開け後に、2020年11月にスーパーまつだを閉店した松田健勝さんより、事業継承した比嘉徹社長へ屋号がデザインされた看板の引き継ぎ式が行われた。

 比嘉社長は「リニューアルに当たり、(1)地元のシンボル(2)昔懐かしい店内(3)居心地の良いトイレの3点にこだわりました。また昔ながらの対面販売と、開業当初の『まつだ商店』の名前にしたので、これまで以上のご愛顧をお願いします」とあいさつした。

待ちかねた来場客にあいさつする比嘉徹社長(左端)

 テープカットの後、再オープンを待ちかねた来場者たちは、せきを切ったように店舗内へ入った。

 感慨深げにスマホで店内を撮影していた村渡慶次在住の上原悦子さん(66)は「昔から利用していたが、地域の高齢者や買い物難民などが増えて困っていた。待ち望んでいた地元スーパーの開店でとてもうれしい」と目を潤ませながら話した。

(喜納高宏通信員)